登山を始めるときに意気込んで道具を買ったものの、数回使って「これは要らなかった」「サイズが合わなかった」「安物で結局買い直した」と後悔した経験、あるいはこれから買う自分が同じ失敗をしないか不安ではありませんか?
この記事では、登山用品で買って後悔したと語られることの多い物を、靴・ザック・ウェア・小物・泊まり装備の5つに分けて、後悔の理由と、買い直すべきか使い続けてよいかの基準、最初から後悔しない買い方を解説します。
読み終えるころには、自分の買い物のどこに失敗の芽があるかが分かり、買い直しにお金を使わずに済むようになります。
登山用品で買って後悔するのは「試着せずに買った靴・大きすぎるザック・安物のレインウェア」

登山用品で買って後悔した物として挙げられるのは、通販で試着せずに買った登山靴、いずれ泊まりもと考えて大きすぎる容量にしたザック、100均や安物で済ませたレインウェアの3つに集中しています。
いずれも「安全に直結する3種の神器」で起きる失敗で、買い直しの費用も大きくなります。
逆に、ウェアや小物の失敗は買い直しても数千円で済むので、深刻ではありません。
後悔を減らすなら、3種の神器の買い方に時間をかけることが、いちばん効きます。

| 後悔した物 | 後悔の理由 | 買い直すべきか |
|---|---|---|
| 試着せずに買った登山靴 | 靴擦れ・つま先が当たる・かかとが浮く | 買い直す。靴は我慢して使う物ではない |
| 大きすぎるザック(40L以上) | 日帰りには重く、荷物を詰め込みすぎる | 日帰り用に20〜30Lを買い足す |
| 安物のレインウェア | 雨で浸みる・蒸れる・破れる | 買い直す。命に関わる |
| 綿のウェア | 汗で冷える | 化繊に替える。数千円で済む |
| 重い・多機能な小物 | 結局持っていかない | 使い続ける必要はない。次から抜く |
靴で後悔する理由と、買い直しの基準

通販で試着せずに買った
登山靴の後悔で圧倒的に多いのが、通販でサイズだけを見て買ったケースです。
登山靴は足幅や甲の高さでフィット感が大きく変わり、普段の靴と同じサイズでも合わないことが珍しくありません。
靴擦れや、下りでつま先が当たる痛みは、山では我慢できるレベルを超えます。
「いずれアルプス」と重い靴を選んだ
将来の本格的な山を見越して、硬くて重いハイカットの靴を最初に買うと、低山では重くて歩きにくく、履かなくなります。
最初の1足は、往復3時間の低山に合ったミドルカットで十分です。

買い直しの基準:痛みが出る靴は使い続けない
靴擦れやつま先の痛みが2回続いたら、その靴は買い直しです。
紐の結び方やインソールで改善することもありますが、サイズそのものが合っていない靴を我慢して使うと、ケガにつながります。
2足目は必ず専門店で足を測り、登山用の靴下を履いて試し履きしてください。
ザックとレインウェアで後悔する理由

ザック:容量が大きすぎた・背面が合わなかった
「泊まりにも使えるように」と40L以上のザックを最初に買うと、日帰りでは大きくて重く、空いたスペースに余計な物を詰め込んでしまいます。
また、背面の長さが体に合っていないザックは、肩だけに重さがかかって疲れます。
日帰り用に20〜30Lを、専門店で荷物を入れて背負って選ぶのが正解です。
レインウェア:安物で浸みた・蒸れた・破れた
100円のカッパや、防水透湿の数値がないレインウェアは、山の雨風では役に立ちません。
浸みて体が冷える、蒸れて中から濡れる、岩や枝で破れるといった後悔が多く、これは命に関わる失敗です。
買い直すときは、上下セパレートで防水透湿の数値が明記された登山用を選びます。
逆に「高すぎる物」を買った後悔もある
反対に、最初から数万円の最上位モデルのレインウェアやザックを買い、低山の日帰りでは性能を持て余して「もったいなかった」という声もあります。
登る山に見合った性能を選ぶのが、安すぎず高すぎない買い方です。
あわせて読みたい:登山ギアのおすすめ|初心者が買ってよかった装備と選ぶ基準
ウェア・小物・泊まり装備の後悔

ウェア:綿を買った・おしゃれ優先で機能が足りなかった
綿のTシャツやジーンズは汗で冷えるので、化繊に買い替えることになります。
また、見た目で選んだウェアが伸びない、蒸れる、という後悔もよくあります。
ウェアの買い直しは数千円で済むので、化繊であることを条件に、手持ちやワークマン・ユニクロから始めれば深刻な後悔にはなりません。

小物:重い・多機能・使う場面がない
おしゃれなマグカップ、大きなランタン、多機能ナイフ、GPS付きの高価な時計は、「買ったけれど持っていかない」代表です。
山では重さがそのまま疲れになるので、軽くて毎回使う物以外は、次から抜けば済みます。
買い直す必要はありません。
泊まり装備:テントとシュラフを早く買いすぎた
日帰りを数回しただけでテント・シュラフ・バーナーをそろえ、結局使わずに眠っている、という後悔は金額が大きい失敗です。
泊まりの装備は、山小屋泊を経験し、テント泊に行く予定が決まってから買います。
後悔を「次に生かす」考え方
後悔した道具は、使わないなら売るか、譲るか、予備として保管します。
登山用品は中古の需要があるので、状態がよければ買い取ってもらえます。
「失敗した」で終わらせず、次の買い物の基準にすれば、無駄になりません。
最初から後悔しない買い方

靴・ザック・レインウェアは専門店で、今登る山のレベルで
3種の神器は、専門店で体に合わせ、「往復3時間の低山」という今の目標に合った物を選びます。
「いずれアルプス」を理由に性能を上げるのは、実際にアルプスに行く前でよいです。
続けるか分からないうちはレンタル
登山を続けるか分からないうちは、3種の神器をレンタルで済ませ、続けると決めてから買うのが、後悔をもっとも減らす方法です。
レンタルで数回登れば、自分に合う靴の形やザックの容量も分かってきます。
「必要になったら買う」を徹底する
トレッキングポールは標高差が大きい山に進むとき、防寒着は冬に近づいたとき、泊まり装備は泊まりが決まったとき、と必要になった時点で買います。
先回りした買い物が、後悔のいちばんの原因です。
1つ買ったら1回使ってから次を買う
一度に一式そろえず、1つ買って山で使い、良し悪しを確かめてから次を買います。
使ってみて分かることが、次の買い物の精度を上げます。
よくある質問

登山用品で買って後悔した物で一番多いのは?
通販で試着せずに買った登山靴です。
靴擦れやつま先の痛みで買い直すことになります。
次に大きすぎるザック、安物のレインウェアが続きます。
合わない登山靴は使い続けてもいいですか?
痛みが2回続いたら買い直してください。
紐の結び方やインソールで改善しなければ、サイズが合っていません。
我慢して使うとケガにつながります。
ザックの容量を間違えたらどうすればいいですか?
日帰り用に20〜30Lを買い足します。
大きいザックは泊まりに進んだときに使えるので、無駄にはなりません。
100均のレインウェアで登山はできますか?
できません。
浸みて体が冷え、枝や岩で破れます。
上下セパレートで防水透湿の数値が明記された登山用に買い直してください。
買って後悔した登山用品はどうすればいいですか?
状態がよければ登山用品の買い取りやフリマで売るか、譲ります。
予備として保管しておく手もあります。
後悔しない登山用品の買い方は?
3種の神器は専門店で今の山のレベルに合わせて、続けるか分からないうちはレンタル、それ以外は必要になったら買う、1つ使ってから次を買う、の4つです。
初心者が最初に買うべき物は何ですか?
登山靴・ザック・レインウェアとヘッドライト・救急セットです。
残りは手持ちの化繊の服と100均・コンビニで始められます。
まとめ:後悔は3種の神器に集中する。専門店・レンタル・必要になったら買う

登山用品の後悔と対策を逆引きでまとめます。
| 後悔 | 対策 |
|---|---|
| 靴が合わない | 専門店で足を測って試し履き。痛みが続く靴は買い直す |
| ザックが大きすぎる・合わない | 日帰りは20〜30L。店で荷物を入れて背負って選ぶ |
| レインウェアが安物 | 防水透湿の数値がある登山用に買い直す |
| ウェアが綿・小物が重い | 化繊に替える。重い小物は次から抜く |
| 泊まり装備を早く買った | 泊まりが決まってから。売る・譲る・予備にする |
買い方の基本は登山用品の選び方の記事に、初心者の失敗全般は登山初心者の失敗例の記事にまとめています。
次に読む:登山の持ち物リスト|日帰りの必需品・あると便利な物・季節の追加品
登山の持ち物リストまとめ|初心者・日帰りの必需品と買う物・借りる物

