登山用品をそろえようと店やネットを見たら、靴だけで何十種類、ザックもウェアも小物も無数にあって、何をどの順番で、どこで買えばいいのかが分からなくなっていませんか?
この記事では、登山用品の全体像をカテゴリごとに整理し、初心者が最初にそろえる物と買う順番、選び方の基準、登山用品店・通販・レンタルの使い分け、ブランドの考え方、失敗しない買い方を解説します。
読み終えるころには、登山用品を「今すぐ買う物」「あとで足す物」「借りる物」に分けられ、最初の買い物で失敗しなくなります。
登山用品は「靴・ザック・レインウェア」を先に、残りは登る山に合わせてあとから足す

登山用品は種類が多いですが、最初に自分で買うのは登山靴・ザック・レインウェアの3つだけで、残りは登る山と季節に合わせてあとから足していけば十分です。
この3つは安全に直結し、手持ちの物で代用できないので、専門店で体に合わせて選びます。
登山用品は、登山グッズ・登山道具・登山装備・登山ギア・登山アイテムと呼び方はさまざまですが、指している中身は同じです。
「全部そろえてから始める」と考えると、費用は10万円を超え、使わない物も増えます。
低山の日帰りから始めるなら、3つの装備と手持ちの化繊の服で登山は成立します。

| カテゴリ | 主な物 | 買う時期 |
|---|---|---|
| 3種の神器 | 登山靴・ザック・レインウェア | 最初に。専門店で |
| ウェア | ベースレイヤー・ミドルレイヤー・パンツ・靴下 | 手持ちの化繊で始め、徐々に登山用へ |
| 小物 | 帽子・手袋・サングラス・タオル・手ぬぐい | 手持ちか100均で始め、必要に応じて |
| 安全装備 | ヘッドライト・救急セット・地図・トレッキングポール | ヘッドライトと救急セットは最初に |
| ガジェット | 時計・モバイルバッテリー・カメラ | スマホとバッテリーで足りる。時計はあとで |
| 泊まり装備 | テント・シュラフ・マット・バーナー | 日帰りに慣れてから |
登山用品のカテゴリと選び方の基準

登山靴:足首を覆うミドルカット、つま先に1cmの余裕
初心者の1足目は、くるぶしを覆うミドルカットで、防水(ゴアテックスなど)の物を選びます。
専門店で足のサイズを測り、登山用の厚い靴下を履いて試し履きし、つま先に1cmの余裕があり、かかとが浮かない物にします。
通販で靴を買うのは、サイズが分かってからにしてください。
ザック:日帰りは20〜30L、腰ベルト付き
日帰りなら20〜30Lで足ります。
腰ベルトで荷物の重さを腰に逃がせるかが、普段のリュックとの違いです。
背面の長さが体に合っているかを、専門店で荷物を入れて背負って確かめます。
レインウェア:上下セパレートの登山用
登山用のレインウェアは、雨を防ぎながら汗の湿気を逃がす「防水透湿」の素材でできています。
上下セパレートで、ザックを背負ったまま着られる物を選びます。
傘や100円のカッパは、風のある山では役に立ちません。

ウェア:綿を避けて化繊、重ね着で調整
汗を逃がす化繊のベースレイヤー、保温するフリースのミドルレイヤー、風雨を防ぐアウター(レインウェア兼用)の3層で考えます。
最初は手持ちの化繊のスポーツウェアやワークマン・ユニクロで十分で、登山用に買い替えるのは、続けると決めてからで構いません。
安全装備:ヘッドライトと救急セットは最初から
ヘッドライトは日帰りでも必須で、明るさ200ルーメン前後の登山用を選びます。
救急セットは絆創膏・テーピング・常備薬を小袋にまとめます。
トレッキングポールは膝に不安があれば最初から、なければ標高差が大きい山に進むときに足します。
どこで買うか:登山用品店・通販・レンタルの使い分け

登山用品店:靴・ザック・レインウェアは必ずここで
好日山荘、石井スポーツ、モンベルの直営店、さかいやスポーツのような登山用品店は、足のサイズを測り、荷物を入れたザックを背負わせてくれます。
3種の神器は、初回は必ず店で体に合わせて選んでください。
店員に「初心者で、往復3時間の低山から始める」と伝えると、必要十分な物を提案してくれます。
通販:サイズが分かっている物・小物・消耗品
行動食、日焼け止め、手ぬぐい、ゲイター、モバイルバッテリーのようにサイズが関係ない物や、一度店で試してサイズが分かった物の買い足しは通販が便利です。
靴とザックは、初回は店で買い、2足目以降にサイズが分かってから通販を使います。

レンタル:続けるか分からないうちは借りる
登山用品のレンタルサービスでは、3種の神器をセットで数千円から借りられます。
「1回登ってみて続けるか決めたい」なら、最初の1〜2回はレンタルで、続けそうなら買う順番が無駄がありません。
ワークマン・ユニクロ・100均:服と小物
ワークマンとユニクロの化繊ウェアは、低山の日帰りなら十分に使えます。
100均は行動食の入れ物や防水袋、座布団に向きますが、レインウェアとヘッドライトは100均では性能が足りません。
ワークマンで使える範囲は、別の記事で詳しく扱います。
ブランドの考え方と、失敗しない買い方

ブランドより「体に合うか」で選ぶ
登山用品には、モンベル、ノースフェイス、パタゴニア、ミレー、キャラバン、メレル、サロモンなど多くのブランドがありますが、初心者はブランドで選ぶ必要はありません。
靴なら足の形、ザックなら背面の長さが合うかが先で、その上で価格と好みで選びます。
モンベルはコスパと店舗数で初心者の定番
モンベルは、登山用品を一通り自社でそろえていて、価格が比較的抑えめで、直営店が全国にあります。
「どこで何を買えばいいか分からない」初心者が、まず一通りそろえる先として選ばれることが多いブランドです。
ブランドの特徴は、登山ブランドをまとめた記事で扱います。
買う順番:3種の神器→ヘッドライトと救急セット→季節の服→ポール→泊まり装備
最初の買い物は3種の神器とヘッドライト・救急セットで止め、あとは登る山と季節に合わせて足します。
冬に近づいたら防寒着、標高差の大きい山に進んだらトレッキングポール、泊まりに進んだらテントやシュラフ、という順番です。
買って後悔しやすい物
通販で試着せずに買った靴、容量が大きすぎるザック、おしゃれ優先で機能が足りないウェア、使う予定のない泊まり装備は、後悔しやすい買い物の代表です。
「必要になったら買う」を徹底すれば、登山用品で大きく失敗することはありません。
よくある質問

登山用品で最初に買うべき物は?
登山靴・ザック・レインウェアの3つと、ヘッドライト・救急セットです。
残りは手持ちの化繊の服と100均・コンビニで用意できます。
登山用品はどこで買うのがいいですか?
靴・ザック・レインウェアは登山用品店で体に合わせて買います。
小物や消耗品、サイズが分かっている物は通販、服はワークマンやユニクロでも代用できます。
登山用品を一式そろえるといくらかかりますか?
3種の神器とヘッドライト・救急セットで6〜9万円が目安です。
レンタルとワークマン・ユニクロを使えば、初回は1〜2万円に抑えられます。
登山用品のおすすめブランドは?
初心者はブランドより体に合うかで選びます。
一通りそろえる先としてはモンベルが定番で、靴ならキャラバン・メレル・サロモン、ザックならグレゴリー・オスプレーなども選ばれています。
登山グッズは100均で済ませられますか?
行動食の入れ物、防水袋、座布団、レジャーシートは済ませられます。
レインウェアとヘッドライトは性能が足りないので専用の物を用意してください。
登山用品のレンタルはありますか?
あります。
3種の神器をセットで数千円から借りられるサービスがあり、富士山や屋久島では現地でも借りられます。
続けるか分からないうちはレンタルが無駄がありません。
トレッキング用品と登山用品は違いますか?
名前の違いで、中身は同じです。
「トレッキング」が付く道具は「山歩き用」という意味で、登山でもトレッキングでも同じ物を使います。
まとめ:3種の神器を店で、残りは必要になったら足す

登山用品のそろえ方を逆引きでまとめます。
| やりたいこと | 方法 |
|---|---|
| 最初にそろえる | 登山靴・ザック・レインウェア+ヘッドライト・救急セット |
| どこで買う | 3種の神器は登山用品店、小物は通販、服はワークマン・ユニクロ |
| 費用を抑える | レンタルで試す、服は手持ちの化繊、小物は100均 |
| ブランド選び | 体に合うかが先。一通りならモンベルが定番 |
| 失敗を避ける | 靴は試着必須・ザックは容量を大きくしすぎない・必要になったら買う |
持ち物の全体リストは登山の持ち物まとめの記事に、始め方の流れは登山の始め方の記事にまとめています。

