登山初心者が最初にやること|山選びの基準と関東・関西のおすすめ

登山初心者が最初にやること|山選びの基準と関東・関西のおすすめ 登山の始め方・初心者ガイド・用語

登山を始めてみたいけれど、初心者はどの山に行けばいいのか、装備はどこまでそろえるべきか、関東や関西で最初に登るならどこが安心なのかが分からず、一歩が踏み出せずにいませんか?

この記事では、登山初心者が最初にやること、初心者向けの山を選ぶ基準、関東・関西・東海のエリア別におすすめの山、最低限の装備と安全ルールを解説します。

読み終えるころには、自分のエリアで最初に登る山が決まり、その山に何を持って、どんな計画で行けばいいかが具体的に分かります。

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  1. 登山初心者は「低山を選ぶ・3つの装備・余裕ある計画」の3つで失敗しない
  2. 登山初心者向けの山を選ぶ4つの基準
    1. 基準1:標高ではなく「コースタイム」と「標高差」で見る
    2. 基準2:登山道が整備されていて道標がある
    3. 基準3:人が多く、ロープウェイやケーブルカーがある
    4. 基準4:登山口まで電車やバスで行ける
  3. エリア別:登山初心者におすすめの山
    1. 関東の登山初心者は高尾山から
    2. 関西の登山初心者は六甲山・金剛山から
    3. 東海の登山初心者は金華山・猿投山から
  4. 登山初心者の装備と服装:買うのは3つ、服は手持ちで
    1. 登山靴・ザック・レインウェアは必ず専用の物を
    2. 服は綿を避けて、化繊を重ね着する
    3. 日帰りの持ち物
  5. 登山初心者が守る安全ルール
    1. コースタイム×1.2倍で計画し、15時までに下山する
    2. 地図アプリを入れて、家で地図をダウンロードしておく
    3. 登山届を出し、家族に行き先を伝える
    4. 前日に山の天気を見て、雨や強風なら延期する
    5. 「会話できる速さ」で歩き、1時間に1回休む
  6. トレッキング初心者との違いと、次のステップ
    1. トレッキング初心者向けの山も、選ぶ基準は同じ
    2. 3回歩いたら、往復5時間・標高差800mに広げる
    3. 教わりたいなら登山教室やツアーから
  7. よくある質問
    1. 登山初心者は関東ならどこに登ればいいですか?
    2. 登山初心者は関西ならどこがおすすめですか?
    3. 体力に自信がなくても登れますか?
    4. 初心者が一人で登山をしても大丈夫ですか?
    5. 初心者は何月に登るのがいいですか?
    6. 登山初心者におすすめの装備はどこで買えますか?
    7. 登山初心者がやってはいけないことは何ですか?
  8. まとめ:初心者は低山と3つの装備と余裕ある計画から

登山初心者は「低山を選ぶ・3つの装備・余裕ある計画」の3つで失敗しない

登山初心者は「低山を選ぶ・3つの装備・余裕ある計画」の3つで失敗しない

登山初心者が最初にやることは、往復3時間以内の低山を選び、登山靴・ザック・レインウェアをそろえ、コースタイムに余裕を持った計画を立てる、この3つだけです。

体力づくりや高価な道具は、この3つのあとで考えれば十分です。

初心者の失敗は、この3つのどれかを飛ばしたときに起きます。

有名な山に憧れて標高2,000m級を選ぶ、スニーカーで登る、昼過ぎに登り始めて暗くなる、といった行動が事故につながります。

登山初心者が最初にやる3つのこと
登山初心者が最初にやる3つのこと
やること 基準
山を選ぶ 往復3時間以内・標高差500m以内・登山道が整備されて人が多い
装備をそろえる 登山靴・ザック(20〜30L)・レインウェア上下。服は綿以外の手持ちで
計画を立てる コースタイム×1.2〜1.5倍。15時までに下山。地図アプリと登山届

登山は、山頂を目指して自分の足で山を歩くだけの遊びです。

「初心者向けの範囲」に山と装備と計画を収めれば、運動習慣がない人でも安全に楽しめます。

全体の流れは登山の始め方の記事にまとめているので、この記事では初心者が迷いやすい「山選び」と「エリア別のおすすめ」に絞って掘り下げます。

登山初心者向けの山を選ぶ4つの基準

登山初心者向けの山を選ぶ4つの基準

基準1:標高ではなく「コースタイム」と「標高差」で見る

初心者がいちばん誤解しやすいのが、「標高が低い山=楽な山」という思い込みです。

山の高さそのものより、登山口から山頂までどれだけ登るか(標高差)と、往復で何時間歩くか(コースタイム)のほうが、体への負担を決めます。

目安は、コースタイムが往復3時間以内、標高差が500m以内です。

登山地図アプリを開けば、山ごとにコースタイムが表示されるので、この2つの数字を最初に確認してください。

基準2:登山道が整備されていて道標がある

同じ低山でも、道標が立っていて登山道がはっきりした山と、踏み跡が薄い山では難しさがまったく違います。

山岳遭難でもっとも多い原因は道迷いで、低山でも数多く起きています。

初心者は、ハイキングコースとして整備され、分岐ごとに道標が立っている山を選びます。

ガイドブックや自治体のサイトで「初心者向け」「ファミリー向け」と案内されている山なら安心です。

基準3:人が多く、ロープウェイやケーブルカーがある

人が多い山は、道に迷いにくく、何かあったときに助けを呼びやすいという安心感があります。

ロープウェイやケーブルカーがある山は、疲れたときや天候が崩れたときに、歩かずに下りるという選択肢が残るので、初心者に特に向いています。

基準4:登山口まで電車やバスで行ける

駅やバス停から登山口まで歩ける山なら、車がなくても行けますし、帰りに運転の心配もありません。

車で行く場合は、駐車場の台数と、週末の朝何時に満車になるかを事前に調べておきます。

関東・関西・東海の初心者におすすめの山一覧
関東・関西・東海の初心者におすすめの山一覧

エリア別:登山初心者におすすめの山

エリア別:登山初心者におすすめの山

ここでは、上の4つの基準を満たす代表的な山を、関東・関西・東海に分けて挙げます。

いずれも公共交通で登山口まで行けて、登山道が整備され、初心者の定番として知られている山です。

コースタイムや交通は変わることがあるので、行く前に必ず公式サイトや登山地図アプリで最新の情報を確認してください。

エリア 山 標高 初心者向きの理由
関東 高尾山(東京) 599m 新宿から電車で約1時間。ケーブルカーとリフトがあり、コースが複数選べる初心者の定番
関東 筑波山(茨城) 877m ケーブルカーとロープウェイの両方がある。関東平野を見渡せる展望
関東 御岳山(東京) 929m ケーブルカーで山上まで上がれ、山上の集落から短いハイキングが楽しめる
関西 六甲山(兵庫) 931m 神戸市街から近く、ロープウェイやケーブルカーがある。コースが豊富
関西 金剛山(大阪・奈良) 1,125m 登山道が整備され、複数の登山道から選べる。関西で回数登山の定番
関西 ポンポン山(京都・大阪) 679m なだらかで歩きやすく、往復3時間程度のハイキングコース
東海 金華山(岐阜) 329m 岐阜城のある山。ロープウェイがあり、複数の登山道から選べる
東海 猿投山(愛知) 629m 名古屋近郊で人気。登山道が整備され、往復3〜4時間

関東の登山初心者は高尾山から

関東で最初の1回なら、高尾山が最有力です。

人が多く道標も充実していて、舗装された1号路から本格的な登山道の稲荷山コースまで、体力に合わせてコースを選べます。

2回目以降は筑波山や御岳山に広げると、同じ「ケーブルカーのある山」でも景色の違いが楽しめます。

関西の登山初心者は六甲山・金剛山から

関西では六甲山が高尾山にあたる存在です。

ただしコースが多い分、初回は芦屋川駅からロックガーデンを経て風吹岩まで行くような、人の多い定番ルートを選んでください。

金剛山は登山道が整備されて回数登山の文化があり、ポンポン山は往復3時間程度でなだらかなので、体力に不安がある人に向いています。

東海の登山初心者は金華山・猿投山から

東海では、岐阜城のある金華山がロープウェイ付きで手軽です。

名古屋近郊なら猿投山が定番で、登山道が整備されていて往復3〜4時間に収まります。

お住まいのエリアの山は、今後エリア別のガイド記事で順に紹介していきます。

まずは上の基準に当てはまる、自宅から近い山を1つ選んでください。

登山初心者の装備と服装:買うのは3つ、服は手持ちで

登山初心者の装備と服装:買うのは3つ、服は手持ちで

登山靴・ザック・レインウェアは必ず専用の物を

初心者が最初に買う道具は、登山靴・ザック・レインウェアの3つです。

この3つは「登山の3種の神器」と呼ばれ、安全に直結するので手持ちの物で代用しません。

初心者の日帰り装備チェックリストと重ね着の3層
初心者の日帰り装備チェックリストと重ね着の3層

登山靴は足首を支えて滑りにくく、下りでのねんざを防ぎます。

ザックは腰ベルトで重さを腰に逃がせるので、日帰りなら20〜30Lの容量を選びます。

レインウェアは雨だけでなく風と寒さから体を守る防寒着でもあるので、上下セパレートの物を、晴れの予報でも必ず持っていきます。

新品でそろえると5〜8万円ほどが目安です。

「続けるか分からない」なら、最初の1〜2回は登山用品のレンタルを使って、続けそうなら買うという順番でも構いません。

服は綿を避けて、化繊を重ね着する

服は最初は手持ちの物で構いませんが、綿のTシャツやジーンズは避けます。

綿は汗を吸って乾かず、休憩中に体を冷やすからです。

スポーツ用の化繊Tシャツ、薄手のフリースかウインドブレーカー、ストレッチの効いた化繊のパンツを組み合わせます。

ワークマンやユニクロの化繊ウェアで十分に代用できるので、服にお金をかける必要はありません。

日帰りの持ち物

3種の神器と服装のほかに、水(1〜1.5L、夏は2L)、行動食、昼食、ヘッドライト、地図アプリを入れたスマホとモバイルバッテリー、帽子、手袋、タオル、救急セット、ゴミ袋を持ちます。

ヘッドライトは「日帰りだから要らない」と思われがちですが、下山が遅れて暗くなったときの命綱なので必ず入れてください。

登山初心者が守る安全ルール

登山初心者が守る安全ルール

コースタイム×1.2倍で計画し、15時までに下山する

コースタイムに1.2倍(体力に自信がなければ1.5倍)をかけ、休憩と昼食で1時間を足したものが、実際にかかる時間の目安です。

下山は遅くとも15時には終えるように、出発時刻を逆算して決めてください。

地図アプリを入れて、家で地図をダウンロードしておく

YAMAPやヤマレコといった登山地図アプリを入れると、現在地がGPSで地図上に表示され、分岐で道を間違えてもすぐ気づけます。

山の中は電波が入らない場所が多いので、出発前に自宅でその山の地図をダウンロードしておきます。

登山届を出し、家族に行き先を伝える

登山届は、アプリや「コンパス」というオンラインサービスから1分で出せます。

低山の日帰りでも出す習慣を最初からつけておくと、万一のときに捜索が早く始まります。

家族に行き先と帰宅予定時刻を伝えるだけでも効果があります。

前日に山の天気を見て、雨や強風なら延期する

てんきとくらす(てんくら)などの山の天気サイトで、山ごとの登山の適否を確認します。

雨や強風の予報なら、初心者のうちは迷わず延期してください。

中止を決められることも、登山の技術のひとつです。

「会話できる速さ」で歩き、1時間に1回休む

初心者がもっとも多くやる失敗が、最初に飛ばしすぎることです。

隣の人と会話ができる速さで歩き、1時間ごとに5〜10分休み、喉が渇く前に水を飲みます。

下りは膝に負担がかかるので、登りより歩幅を小さくして慎重に下ります。

トレッキング初心者との違いと、次のステップ

トレッキング初心者との違いと、次のステップ

トレッキング初心者向けの山も、選ぶ基準は同じ

「トレッキング初心者」として山を探している人もいますが、日本ではトレッキングと登山に厳密な区別はなく、山を歩くことをまとめて登山と呼びます。

山頂にこだわらず山の中を歩きたいなら、上で挙げた山の周回コースや、高原の遊歩道を選べば、それがトレッキングになります。

選ぶ基準はこの記事と同じです。

3回歩いたら、往復5時間・標高差800mに広げる

往復3時間の低山を3回ほど歩いて「余裕があった」と感じたら、次は往復5時間・標高差800m程度の山に広げます。

ここで初めて、体力づくりや本格的な装備の買い足しを考えれば十分です。

教わりたいなら登山教室やツアーから

一人で始めるのが不安なら、登山用品店が開く初心者向けの登山教室や、日帰りの登山ツアーに参加する方法があります。

歩き方や道具の選び方をその場で教わると、独学より早く基本が身につきます。

よくある質問

よくある質問

登山初心者は関東ならどこに登ればいいですか?

高尾山が最有力です。

新宿から電車で約1時間、ケーブルカーとリフトがあり、体力に合わせてコースを選べます。

次は筑波山や御岳山が定番です。

登山初心者は関西ならどこがおすすめですか?

六甲山、金剛山、ポンポン山が定番です。

六甲山は人の多い定番ルートを選び、初回は往復3時間以内に収まるコースにしてください。

体力に自信がなくても登れますか?

往復3時間以内の低山なら、運動習慣がなくても休みながら歩き切れます。

平日に30分のウォーキングを続けておくと、当日の余裕が生まれます。

初心者が一人で登山をしても大丈夫ですか?

人の多い低山を選び、登山届を出し、家族に行き先を伝えておけば、一人でも始められます。

人が少ない山や、往復5時間を超えるコースは、慣れてからにしてください。

初心者は何月に登るのがいいですか?

低山なら4〜6月と9〜11月が歩きやすい季節です。

真夏の低山は熱中症のリスクが高く、冬は雪や凍結の対策が要るので、最初の1回は春か秋を選んでください。

登山初心者におすすめの装備はどこで買えますか?

登山靴は、専門店で足のサイズを測って試し履きをして買うのがいちばん失敗がありません。

ザックとレインウェアは通販でも選べますが、初回は靴と合わせて専門店でそろえると安心です。

登山初心者がやってはいけないことは何ですか?

スニーカーで登る、水を500ml1本しか持たない、天気を見ずに行く、昼過ぎに登り始める、地図を持たない、の5つです。

詳しくは初心者の失敗例をまとめた記事で扱います。

まとめ:初心者は低山と3つの装備と余裕ある計画から

まとめ:初心者は低山と3つの装備と余裕ある計画から

登山初心者が迷いやすいポイントを逆引きでまとめます。

知りたいこと 答え
山の選び方 往復3時間以内・標高差500m以内・道標あり・人が多い・公共交通で行ける
関東の最初の山 高尾山。次に筑波山・御岳山
関西の最初の山 六甲山・金剛山・ポンポン山
最初に買う道具 登山靴・ザック・レインウェア。服は綿以外の手持ちで
安全ルール コースタイム×1.2倍、15時下山、地図アプリ、登山届、雨なら延期

最初の山を1つ決めて、無事に下りてくることができれば、登山初心者の壁はもう越えています。

準備の全体像は登山の始め方の5ステップを、登山という言葉の意味から知りたい人は登山とは何かをまとめた記事を、あわせて読んでみてください。

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